私の国 2017

私の国では、犬や猫は商品として扱われています。
その動物の知識が無くても売買ができるため、飽きたり、不妊手術をせずに増えたり、人の都合によって当たり前のように捨てられます。

それに対しての罰則はありますが、お飾りなので行使はされません。
たぶん警察の人も「動物愛護法」なんて知りません。
なので当然のごとく遺棄に対して罪の意識はありません。

捨てられた犬や猫は、お腹を空かせてゴミを漁ったり、発情期には尿スプレーをしたり、本能で鳴いたりするため、人間の迷惑になるそうです。

不憫に思った優しい人が、ご飯を与えると訴えられたり、条例違反で罰金を払わされます。
捨てる人や捨てられた動物の問題ついては、みな無関心です。

何も悪いことをしてないのに、外へ放り出された犬猫は、飢えて傷を負い、病に侵され野垂れ死にします。
それを清掃局の人が片付けます。
野良犬猫の死には税金が使われています。

必要のなくなった邪魔な犬猫を保健所に連れて行く人もいます。
罪もないのに、窒息死させられ処分するために。
私の国は、犬猫を年間 56,000 匹殺処分するために税金を投じています。

一部の人々が異を唱えても、政治家たちは聞く耳を持ちません。
恰好をつけるため「殺処分0」を謳ってみても、現状は知らず、計画も持っていません。
遺棄対策は、モノ好きなボランティアにやらせとけって思っています。
それなのに、選挙の票へ繋がるペット業界の意向には、融通をきかせます。

猫13匹をバーナーで焼いたり熱湯をかけたりして惨殺した50代の税理士は、その殺戮を動画配信し「神」と讃えられました。
野良猫は有害動物なので残虐に殺しても良いのだと抗弁をします。

この犯行に許せないと怒った人たちが「実刑にせよ」と声をあげ、計16万人分の署名が集まりました。
ただし私の国では、愛玩動物を何十匹を虐待遺棄殺害しても、過去に懲役2年以下の実刑判決が下されたことはありません。

動物の命を守るより、税金を払う人間の快適な生活を固守せよ ─── これが私の生まれ育ち暮らしている国です。

  【 ねこてん 】
http://www.nekoten2015.com

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ねこてん

~ 全ての猫は天使である ~