猫エイズについて/過去編

正確には「 猫後天性免疫不全症候群」と言い、動物病院でやボランティアは「 FIV 」と呼称しています。
感染すると完治しませんが、現在は室内飼いの場合、感染率&発症率は極めて低いとされています。

私がこの病気について知ったのは、平成元年頃、週刊紙の記事からでした。
「あなたのペットもエイズに侵されているかもしれない!」

おりしも、未だAIDS(HIV)への偏見が残っていた時世。
これでまた捨てられる、処分される猫が増える...憂鬱でした。

なんで猫エイズなどと名付けられたのか!
恨み骨髄です。
だって、その後30年近くもエイズキャリア猫の不遇は続いたのですから。

感染ルートが正確に判明せず、風評被害がありました。
発症段階も個体差があり、どの説を信じて良いのやら。

保護ボランティアはパニックだったと思います。
20年経った時に、里親募集サイトを閲覧していたらエイズの猫については「1頭飼いを希望!」「急募!納屋隔離中」などが目に入りました。
平成27年初夏に青山公園で保護した黒ちゃん。
遺棄猫と思われ、捕獲は自らケージイン。
餌やりさんの話では、他の野良猫に追っかけ回されているとのことで、身体中傷だらけでした。

この子がウィルス検査の結果、FIV陽性。
募集のタイトルは「エイズキャリアの黒ちゃん」としました。
手がかからず賢い優等生だったので、是非に!というご家族が現れるまで長期戦覚悟
(ง •̀ω•́)ง✧

しばらくして、エイズ女子をお探しの王子様からプロポーズ。
王子様は、ご近所のご老人が施設入所の際に、置き去りされた猫を引き取り飼われていました。
その子の相棒にと黒ちゃんに白羽の矢が...先住猫さんはエイズだったのです。

エイズだったことで良縁に恵まれた黒ちゃん。
今も幸せルンルンに過ごしております。
しっかし、外暮らし時代と別猫だわー(*ΦωΦ)

  【 ねこてん 】
http://www.nekoten2015.com

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ねこてん

~ 全ての猫は天使である ~